「先生より」宇佐美 英郎

 相変わらずの雨であった。この学年は行事の度に雨が降る。入学式、林間学校、鎌倉遠足では大雨の中を寒さに震えながら八幡宮の階段をのぼったことを思い出す。1時を過ぎると生徒用玄関のガラス越しに傘が行き交うようになっていた。それから30分も過ぎると車が通りに次々と止まった。華やかな晴れ着と笑顔輝くあの頃より大人になった卒業生たちだ。友との再会を喜び合う者、こちらを見て挨拶に来る者などその流れは卒業から2年の時を埋めようとするかのように歓喜と笑い声に包まれてゆっくりとカフェテリアへ流れていった。予定出席者は88名。若菜同窓会の金子会長、相川理事長先生のお話しに始まり、同窓会の用意して下さったサンドイッチと飲み物をいただきながらそこかしこでお喋りと写真撮影が始まった。在校時の写真などを懐かしく見ながら旧友と語らう時間は瞬く間に過ぎ、全員で写真撮影をして会を終えた。写真にはちょうど100人の卒業生が写っていた。その後時間の許す限り名残を惜しみ、片付け、ゴミ捨てなど委員を中心に皆で終えることが出来た。久しぶりに会う卒業生たちとこの場所で1つのイベントを作る喜びを感じながら過ごした時間は喉の奥に何となく残っていた思いをすっと流してくれた。数多く保護者の方々も車などで送りに来られ言葉を交わすことができた。卒業生たちの忙しくも充実した今を聞き、懐かしさだけではない気持ちを共有できた。最後に、美味しいサンドイッチや飲み物を準備していただき、飲み物で晴れ着を汚さないようにと長めのストローを用意してくださるお心遣いも併せて金子会長、吉田様をはじめ同窓会の皆様に感謝申し上げます。